愛知県広域予防接種事業・会長挨拶
「愛知県広域予防接種事業にあたって」
公益社団法人愛知県医師会 会長 大輪 芳裕
愛知県広域予防接種事業は、愛知県内にお住まいの方が、住所地以外の市町村にある医療機関でも定期予防接種を受けることができる制度です。日頃から健康状態や身体の状況を把握している「かかりつけ医」のもとで、安心して予防接種を受けていただける環境づくりを目的として、平成26年4月にA類疾病の定期予防接種を対象に開始されました。その後、平成28年4月にはB類疾病の定期予防接種にも対象を拡大し、現在まで多くの医療機関や行政関係者の皆様のご協力のもと運営しております。
事業開始当初は対象ワクチンがA類疾病に限られていましたが、国内で接種できるワクチンの種類を充実させる取組や高齢化社会への対応などを背景として、定期予防接種の対象ワクチンは順次拡充されてきました。それに伴い、本事業における対象ワクチンも拡大しております。また、令和2年以降の新型コロナウイルス感染症の流行は、ワクチンによる重症化予防の重要性や、社会状況の変化に応じた迅速な制度整備の必要性を改めて認識する契機となりました。
さらに、近年はマイナ保険証をはじめとするデジタル化が進展し、医療を取り巻く環境は大きく変化しています。こうした中、予防接種においても、これまで以上に利便性が高く、安全かつ確実な接種体制の構築が求められており、市町村において予防接種事務のデジタル化が進められています。
加えて、定期予防接種制度についても対象者や接種機会の拡大が図られており、これまでは主に小児や高齢者を対象としてきましたが、令和8年4月からは妊婦を対象としたRSウイルスワクチンの定期予防接種が開始されるなど、制度の充実が進んでいます。
このような状況を踏まえ、愛知県医師会といたしましても、より適切かつ効率的な事業運営を図り、県民の皆様が安心して予防接種を受けられる環境を維持・向上できるよう今後も努めてまいります。会員の皆様ならびに関係機関の皆様には、引き続き本事業へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
また、県民の皆様におかれましても、本事業の趣旨をご理解いただき、市町村から発行される連絡票や各種ホームページ等をご確認のうえ、接種するワクチンの種類や接種間隔などについて十分ご確認いただき、円滑な予防接種の実施にご協力くださいますようお願い申し上げます。
愛知県広域予防接種事業