会長挨拶
このたび、2026年6月13日の第202回定例代議員会におきまして、歴史と伝統ある公益社団法人愛知県医師会の会長に選定され、その重責を担うこととなりました。身の引き締まる思いであると同時に、愛知県の医療の未来を切り拓く先頭に立つ決意を新たにしております。
愛知県医師会は1947年11月の設立から、医道の高揚、医学及び医術の発達並びに公衆衛生の向上を図り、社会福祉を増進することを目的とする公益社団法人で、医師の生涯教育に関する事項、地域医療の推進発展に関する事項、地域保健の向上に関する事項及び医療安全対策の推進に関する事項など、さまざまな事業を行っております。会員数11,472名(2026年6月1日現在)で、日本医師会及び県内の43の郡市区医師会、4つの大学医師会との連携を図りながら、県民の皆様の安心・安全につながる取り組みを行っております。
名古屋栄の中心にある愛知県医師会館は、1981年の竣工から40年以上が経過し、建物の老朽化が進んでおりました。今後のあり方を検討した結果、現有地での建替えを決定し、2027年新年度の幕開けから新緑のころ迄に竣工を目指して現在着実に工事を進めております。
新会館の完成までは、港区の「旧名古屋市医師会看護専門学校」、今年の9月からは「名古屋伏見アイマークビル」を仮事務所として会務を遂行してまいります。皆様には何かとご不便をおかけいたしますが、何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます。
現在、我が国の医療環境は大きな転換期を迎えております。令和7年度国勢調査の速報では、愛知県においても1950年の調査開始以来、初めて 1.2%の人口減少が確認されました。少子高齢化の進行により、人口減少と高齢者の増加が同時に進む中で、県民の皆様に十分な医療・介護サービスを提供し続けるための体制整備、医業・介護経営の安定化、医療従事者の確保など、早急に取り組むべき課題は山積しております。とりわけ、「新たな地域医療構想への対応」、「医療・介護施設の経営危機への対応」、「医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」の最優先課題については、取り残される医療機関がないようにすることが何より重要です。執行部が一丸となり、行政に現場の声を踏まえた柔軟かつ迅速な働きかけを進めてまいります。
このような激動の時代にあって、医師会が果たすべき役割はかつてないほど重要になっていると感じております。また、県民の皆様にとって、質の高い医療を効率的に提供できる体制を構築するためにも、時代の変化に応じた適切な対応が必要であると考えています。
会員の皆様、そして県民の皆様お一人おひとりの声に真摯に耳を傾け、身近で信頼される医師会を創り上げてまいります。愛知県医師会の新たな一歩に向け、役職員一同、心を一つにして邁進する所存です。
今後の本会運営に対しまして、何卒温かいご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2026年6月
公益社団法人愛知県医師会
会 長 大輪 芳裕

