県民の皆さまへ

愛知県医師会について

会長挨拶

 愛知県医師会の柵木充明です。

 このたび、6月8日の第196回(臨時)代議員会で会長に選定され、7期目の運営を担うこととなりました。

 愛知県医師会は1947年11月の設立から、医道の高揚、医学及び医術の発達並びに公衆衛生の向上を図り、社会福祉を増進することを目的とする公益社団法人で、医師の生涯教育に関する事項、地域医療の推進発展に関する事項、地域保健の向上に関する事項及び医療安全対策の推進に関する事項など、さまざまな事業を行っております。会員数11,253名(2025年7月1日現在)で、日本医師会及び県内の43の郡市区医師会、4つの大学医師会との連携を図りながら、県民の皆様の安心・安全につながる取り組みを行っております。

 名古屋栄の中心にある愛知県医師会館は、1981年に竣工して以来43年が経過し、建物の老朽化が進んでおりました。かねてから、今後の会館のあり方について検討を重ねて参りましたところ、現有地において建替えることといたしました。2023年11月からは、港区にある「旧名古屋市医師会看護専門学校」を仮事務所として拠点を構え、ここで愛知県医師会の会務を遂行してまいります。現在、旧会館の地下解体工事を行っており、9月末には解体工事が完了し、来年2026年12月の竣工を目指しています。何かとご不便をおかけいたしますが、何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

 さて、本会が令和6年度の単年度事業として最も力を入れたのが「HPVワクチン接種に係るキャンペーン」であります。  昨年4月から9月までの半年間、HPVワクチンの接種啓発事業を行い、本会と共に各地区医師会、各分科医会、4大学等の医療団体はもとより、行政、マスコミが一体となった取り組みを行い、接種率の向上に向けたキャンペーンを展開しました。半年間精力的に行った結果、令和5年度と令和6年度で比較しますと、第1回目の接種者数でキャッチアップ接種は約4倍、定期接種は約1.4倍となっており、キャンペーンの効果が現れたものと思います。この事業は愛知県内の地区医師会、分科医会会員の強い希望により実施したものです。本会としては漫然と事業展開をするのではなく、「時に応じて機動的に事業を進める」という精神に基づいて今後とも会務を遂行していきたいと考えています。

 昨今の医療を取り巻く環境においては、超高齢社会を迎える2025年問題、少子化等の影響による生産年齢人口の減少など喫緊の課題に直面しております。こうした中、かかりつけ医機能の制度整備、医師偏在対策、地域医療構想の推進、病院の機能分化の推進、DX(Digital Transformation)の推進など、あらゆる角度から議論が進んでいるところです。県民の皆様にとって、質の高い医療を効率的に提供できる体制を構築するためにも、時代の変化に応じた適切な対応が必要であると考えています。

 愛知県医師会はこれからも「県民の皆様の健康と生命を守る」ことを最優先に、誰からも信頼される医師会となるよう、役職員一同、邁進してまいります。

 皆さまのご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 2025年7月

 

                                   公益社団法人愛知県医師会 

                                       会長 柵木 充明

 

ページの先頭へ